14.4Vのインパクト、買わない方がいいか?
充電式のインパクトドライバーといえば、現在、18Vが主流です。最近では36Vなんかも登場しており、充電式工具の高性能化が進んでいます。
締め付けトルクの強さ、1回の充電での連続使用時間の長さ、他の充電式電動工具との互換性を考えれば、18Vの一択なんですが、使用目的によってはそうとも言い切れないと思います。
では、もう少し詳しく比較してみます。
以下の表はマキタの2020年総合カタログを見て作成しました。
電圧 | 容量 | 最大トルク | 1充電当たりの作業量(目安) | 価格(本体のみ) | |
TD171D | 18V | 6Ah | 180N-m | 木ネジ(5.4φ×90㎜)約550本 | 23200円 |
TD161D | 14.4V | 6Ah | 175N-m | 木ネジ(5.4φ×90㎜)約430本 | 21900円 |
TD149D | 18V | 3Ah | 165N-m | 木ネジ(5.4φ×90㎜)約190本 | 19100円 |
TD138D | 14.4V | 3Ah | 160N-m | 木ネジ(5.4φ×90㎜)約150本 | 17800円 |
まず、締め付け強さを見てみます。14.4Vと18Vではあまり差はないですね。
今は、トルクの強さはビットの耐久力で決まってしまうという話も聞きます。いくら電圧を強くできても、一概にそれに比例してトルクの強さを上げる設計はしていないようです。
1充電当たりの作業量については、14.4Vと18Vで差が出ます。しかし、よく見ると電池の容量の差(3Ahと6 Ahの差)の方が影響は大きいです。
インパクトの高性能化が進む昨今、メーカーも14.4Vより18Vの方に力を入れているようです。しかし、用途によっては14.4Vのインパクトを買う選択肢はあると思います。
実際、自分はマキタのインパクト「MTD001DSX」(14.4V、1.5Ah、日曜大工用)を仕事で使ったりしますが、使い勝手はいいです。とにかく価格が安いし、全体的に軽く、重量のバランスもいいです。(ただ、軸の部分が弱い印象はあります。)
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プロではない一般ユーザーであれば、もちろん、用途にもよりますが、これで十分ではないでしょうか。ただ、電池の互換性はありませんので注意が必要です。