C工事って何?
商業ビルやオフィスビルなどにおけるテナントの入居にあたっては内装工事が行われるのが通常です。そして退去時には、原状回復工事が行われます。
その時にC工事という言葉を耳にしますが、C工事とは何のことでしょうか。
■ 工事区分による違い(A工事、B工事、C工事)
建物には、テナントが自由にしてよい部分と、そうでない部分があります。建物の構造や設備など、建物全体にかかわってくる内容について、一つのテナントが勝手に工事をするわけにはいきません。
例えば、建物の躯体は勝手に工事することができませんし、廊下・階段・EVなど共用部分も同様です。また通常、分電盤や給排水設備、空調設備、防災設備なども建物全体にかかわってくる可能性がありますから、無断で手をつけられません。
そこで、工事の発注者は誰なのか、工事費用の負担は誰がするのかによって工事が区分されます。いわゆるA工事、B工事、C工事と呼ばれるものです。
そして、C工事とはテナントが発注者となって行う内装工事を指します。テナントが工事業者を決定し、工事費用を負担します。工事した内装部分の所有権もテナント側にあります。
つまり、建物全体に影響を与えないでテナントが自由にできる工事区分をC工事といいます。専有部分の内装、什器類、照明器具、電話やインターネットなどの配線、等が一般にC工事となります。
A工事、B工事、C工事の違いは以下の通りです。