ヨンゴーのユンボとは?

 工事現場で「来週、ヨンゴーのユンボ入れるわ」なんてことを聞いたりしますが、ヨンゴーのユンボって何でしょうか?

 まず、ユンボとは建設現場でよく目にする重機で、主に地面を掘削したり埋め戻したりするのに使われます。呼び名は他にも色々あって、バックホウ、油圧ショベル、ショベルカー、ドラグショベルなどがあります。

 現場ではユンボと呼ぶ人が多いです。短くて言いやすいですからね。

 そもそも、ユンボとはフランスのシカム(現ユンボ)社の油圧ショベル製品の呼称だったとのこと。日本においては、当時の新三菱重工(現三菱重工業)がシカムと技術提携し、1962年にY35という機種を発売した際に「ユンボ」という名前が使われたそうです。つまり、もともと商品名だったものが一般名称化したということです。

 ちなみに現在、このユンボという名前、建設機械のレンタル企業「レンタルのニッケン」の登録商標のようです。

 国交省の指針、仕様書、積算基準等ではバックホウと書かれています。行政関係ではバックホウという名称が使われます。

 また、社団法人日本建設機械工業会では、これらの統一名称として油圧ショベルを使用しているようです。コマツ、日立建機など建設機械メーカーのカタログを見ると油圧ショベルと呼称しています。

 バケットの向きが内側(運転席側)で引き寄せて使うのがバックホウ、逆にバケットが外向きなのがパワーショベルだと説明している資料も目にします。

 ではヨンゴーとは何か?

 これはコンマヨンゴー(.45)の略で、バケット(シャベル)の容量が0.45㎥だということを意味しています。ですからコンマナナのユンボと言えばバケットが0.7㎥の容量となります。(※ただし、現在は新JIS規格により0.8㎥。容量の算定根拠となる盛土部分の勾配が変わったため、旧JIS規格の時より増加)

 つまり重機を大きさでクラス分けする際に、バケットのサイズで分けているのです。

 一方、重機の重さによってもクラス分けされます。例えば12トンクラスや20トンクラスといったものです。各メーカーの重機の形式番号を見ると分かります。

 12トンクラス:

 コマツPC120、日立建機ZX120、コベルコ建機SK120など

 最後にバケットの容量と重機の重さを対応させると、通常、次のようになります。あくまで目安であり、メーカーや機種の違いにより数値に幅があります。

コンマ1 3トンクラス
コンマ2 5トンクラス
コンマ25 7トンクラス
コンマ45 12トンクラス
コンマ7 20トンクラス

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