セーバーソーの刃の選び方は?

 セーバーソー・レシプロソーの刃には色々な種類があります。

 厚さ・長さ・山数など商品により様々ですが、どのように使い分けたらよいのでしょうか。

 長さは大体150~300㎜程度、よく見かけるのは150㎜くらいの短いタイプ、200㎜くらいの中位のタイプ、300㎜くらいの長いタイプの3タイプです。

 長い方は切断面積が大きいものにも対応できますが、値段も高くなります。しかし長い刃で断面の小さいものを切ると、0.9㎜厚の刃だと特に、余った刃先の部分がメトロノームのように振動して切りづらいです。個人的には200㎜程度のものが使いやすいです。

  厚さは大体0.9~1.3㎜程度、よく見かけるのは0.9㎜と1.3㎜です。薄い方が切り屑も少なく値段は安いです。しかし薄いと刃が曲がりやすく、切断対象が動きやすい(振動しやすい)、応力がかかっていて刃が噛みやすい状況では、上手に切らないとすぐに刃を曲げてしまいます。個人的には1.3㎜の方が断然使いやすいです。

 山数は大体6~18山程度となっています。6、10、14、18山の印象が強いですが、それ以外にもメーカーによって様々です。刃の部分毎に山数の異なるコンビネーション刃もあります。

 木用の刃は山数が少なく、鉄用は山数が多くなります。山数が少ないほど切断スピードは速く、山数が多いほど切断面はきれいになります。

 ただ、ペラペラした薄い鉄板で振動しやすい場合(ダクトやLGSなど)、山数が少ないと刃が踊ってしまい、切りにくい場合があります。

 色々なメーカーのものがあり、値段で決めて失敗したなと思ったこともあります。HICOKI、ヒルティ、マキタの刃なんかがおすすめです。

 ただ個人的に最近気に入っているのは、特定の用途ではなく一般的な内装解体の場合、鉄用ならハウスBMの金属・解体用コンビ厚刃(長さ200㎜、1.3㎜厚、10&14山コンビネーション刃)です。コストパフォーマンスがいいです。

 また木造住宅の解体では、ゼットソー(岡田金属工業所)の超硬刃(長さ210㎜、1.25㎜厚)が気に入っています。値段はすごく高いのですが、「コーススレッド、ステンレス釘が入った木材も切断可能!バイメタルブレードの10倍の耐久性」の謳い文句のとおり、刃先に超硬チップを溶接しているためバンバン切れる印象です。これ1枚で普通の木刃10枚分の作業ができるかについては、ちょっと厳しいかなと思っていますが、とにかく作業性がいいです。


ゼット販売 岡田金属工業所ゼットソーレシプロ 超硬刃 210替刃1枚入り20152